スペースによって異なるあそび場の広さ

あそび場の大きさ

ゴムチップ舗装(Wet Pour工法)された校庭の航空写真

あそび場の適切な広さとは

あそび場の広さに決まりはなく、最適な広さは利用する人や周囲の環境によって異なります。たとえば、幅広い年齢層の子どもたちの利用を想定している場合は、どの年齢の子どもにも十分なスペースとあそびが提供できるよう、大きなあそび場をつくる必要があるでしょう。幼稚園であれば、利用するのは幼児になるため、小さめのあそび場がちょうどよいでしょう。

あそび場のサイズを把握する重要性

理想的なあそび場をつくるには綿密な計画が大切です。さらに、さまざまな利用者のニーズに応えるためには、あそび場や遊具のサイズをしっかりと理解することが必要となります。あそび場の大きさを決めるには、どのようなあそび場が必要かを理解することが不可欠です。あそび場が小さすぎると、あそびのバリエーションが少なくなって楽しめない子どもが出てきたり、過密状態になりやすくなったりします。敷地が広すぎる場合も同様で、賑やかな午後の時間帯でも閑散として見えるため、子どもたちの遊びたい気持ちを刺激できません。

このガイドでは、一般的なあそび場のサイズ、具体的な遊具の選び方のほか、学校や公共の公園などさまざまな環境での注意点をご紹介します。50年以上にわたるあそび場の計画・施工実績があるコンパンが、それぞれの環境に適したあそび場づくりをお手伝いします。

小さなあそび場

都市部や屋上、幼児のあそび場、地域の小さな公園などの限られたスペースでも、子どもたちの発達に重要なあそびを提供してくれるのが、小さなあそび場です。小規模なあそび場の広さは一般的に50~150㎡ですが、細部まで計算された設計や多機能な遊具によって、さまざまなあそびが可能になります。

小さなあそび場は、建設と維持管理の両面で費用対効果が高いのが特徴です。保育園や幼稚園では面積が小さい方が目が行き届きやすく、団地や都市部のような限られたエリアでは、街の子どもたちにとって身近なあそび場になるという利点もあります。小さなあそび場は特定の年齢層向けに設計されることが多いため、より幅広い年齢層に対応する必要がある場合は、多くの遊具を備えたより大きなあそび場が必要になるでしょう。

  • 遊具の例:コンパクトな遊具、小さなすべり台、ブランコ、クライミングウォールなど

  • 適した利用人数:最大20人程度

小さなあそび場の例

小さなあそび場をつくろう

Spinner Bowl

ELE400024

Spinner Bowl

4+ 歳

9.8 m2

1 Users

  • +3

中規模のあそび場

中規模のあそび場は、広大なスペースも必要とせず、さまざまなあそびのバランスがとれるのが特徴です。一般的な広さは約150㎡から300㎡で、郊外や学校の校庭、大きな地域の公園などによく見られます。

中規模のあそび場には幅広い遊具を設置することができるため、子どもたちは年齢層や興味に応じた多様なあそびを体験できます。適度な人数が同時に利用できる広さがあるため混雑しにくく、一人ひとり十分なスペースで遊ぶことが可能です。また、クライミングエリアや感覚あそびのできる落ち着いたエリアなど、さまざまなプレイゾーンを設け、柔軟で自由なあそび場をつくることもできます。中規模のあそび場は、小さなあそび場よりも費用が高くなる傾向にありますが、コストとあそびの価値のバランスに優れています。

  • 遊具の例:大型の遊具、複数のすべり台、ブランコ、メリーゴーランド、シーソー、プレイパネルのような感覚遊具

  • 適した利用人数:20~50人

中規模のあそび場の例

大きなあそび場

地域の大きな公園やコミュニティセンター、広大な敷地を持つ学区などによく見られる大規模なあそび場は、300㎡から900㎡以上の広さがあり、より多くの子どもたちに幅広いあそびを提供できます。

大規模なあそび場は、多種多様な遊具やアクティビティに対応し、あらゆる年齢層の子どもたちや個々の興味に合った幅広いあそびを提供します。大型のあそび場には十分な広さがあるため、年齢が上の子どもや保護者のために、マルチスポーツエリアや屋外のフィットネス器具を設置することも可能です。この規模のあそび場は、コミュニティの重要な拠点となります。子どもたちやその家族の交流を促すだけでなく、コミュニティの中心となり人々が集う場所となります。

  • 遊具の例:総合遊具、複数のブランコ、大きなすべり台、クライミングタワー、スポーツコート、感覚あそびができる落ち着いたゾーンなど

  • 適した利用者数:50人以上

大きなあそび場の例

遊具のサイズを知る

あそび場のサイズに合わせたプランニング

機能的で安全なあそび場を設計するには、遊具のサイズを理解することが大切です。コンパンのウェブサイトで製品をお気に入りに追加すると、選択した製品に必要な全体的な面積が表示されます。利用可能なスペースに合わせて設置する製品を検討する際は、このお気に入り機能を活用して遊具を選んだりスペースを有効活用したりすることができます。

さらに、すべての製品に図面やDWGファイルが用意されているので、限られたスペースで理想的なあそび場を設計するのに必要な情報がすべて得られます。

お気に入りには、選択した商品の概要が表示されます。

あそび場の広さが影響する要素

コスト/予算配分

あそび場の大きさは、プロジェクト全体の費用に直接影響します。設置する遊具や備える機能が多ければ、その分必要になる予算も大きくなります。あそび場づくりにおいては、利用可能な資金と希望するあそび場のサイズや機能のバランスを取ることが不可欠です。

設計

あそび場の広さは、そのデザインやレイアウトに影響を与えます。小さなスペースではコンパクトで多機能な遊具が必要となり、大きなスペースでは、より多様で広々としたプレイゾーンが必要となります。また、各遊具の周囲の安全地帯も考慮する必要があります。あそび場の規模にかかわらず、子どもたちが遊んでいる間に大人がくつろげるように、ベンチやテーブルなどの休憩スペースも必ず組み込むようにしましょう。遊具の構造や独立したシェーディング、植栽などで日陰をつくり、日差しが強い時間帯でも子どもたちが外で遊べるようにすることも大切です。

あそびの価値/遊べる人数

あそびの価値とは、提供されるあそびの種類や質のことです。十分な広さがあるあそび場は、体を動かすあそびから想像力豊かなあそびまで、さまざまなタイプのあそびを提供できます。一人ひとりが遊ぶのに十分な広さ(子ども一人につき4~7㎡程度)を確保できるので過密状態にならず、あそびの体験を高めることができます。一度に遊べる人数はあそび場の大きさによって異なりますが、小さなあそび場でも、選ぶ遊具によってはあそびの価値を詰め込むことができます。

コラボレーション・デザインによるコミュニティの構築

地域社会の満足度

地域社会のニーズと期待に応えたあそび場は、利用率と満足度が高くなります。計画段階で地域社会と協力することで、最適なあそび場のサイズや特徴を決めることができます。このとき、あそび場のターゲットをどの年齢層にすべきかも調査するようにしましょう。メインの対象年齢層を確認することで、どのような遊具を選ぶべきかが見えてきます。あそび場がない大きな公園がある場合、大きなあそび場をつくることで地域全体にメリットをもたらします。近くにあそび場がたくさんある地域では、小型か中型のあそび場で十分かもしれません。

よくある質問

あそび場の平均的な広さは?

あそび場の平均的な広さは環境によって異なりますが、小さなあそび場は50~150㎡、中規模のあそび場は150~300㎡、大きなあそび場であれば300~900㎡以上になります。

子ども一人当たりのあそび場の広さはどのくらいが望ましい?

目安としては、子ども1人につき4~7㎡あるとよいでしょう。これくらいの広さがあれば、安全に遊べる十分なスペースが確保され、過密状態を防ぐことができます。

地域や公共のあそび場、校庭のプレイエリアはどれくらいの広さが必要?

  • 校庭のプレイエリア:一般的に250~500㎡ほど

  • 地域のあそび場:一般的に400~900㎡以上

  • 公共の公園:ケースによって異なる。大規模な公園では、幅広いコミュニティに対応するために900㎡以上あることも

あそび場の広さが影響するものは?

あそび場の広さは次のような要素に影響するため、よく理解して検討することが大切です。

  • 費用/予算の配分:大きなあそび場は、より高い予算を必要とします。

  • 設計:広さによって選ぶ遊具とレイアウトが変わります。

  • あそびの価値/遊べる人数:あそびの価値が高まるよう、あそび場の広さに合わせて工夫する必要があります。

  • 地域社会の満足度:地域社会のニーズを満たすことで、より高い利用率と満足度が得られます。

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